第42回九州腎臓移植研究会を県立宮崎病院で開催するにあたりご挨拶申し上げます。
本会は九州の腎移植医療のレベルアップ及び九州の腎移植医療関係者の交流・親交を深める場としてこれまで非常に重要な役割を果たしてきたものと存じています。
九州は全国的にも透析患者数が多く、宮崎県は人口あたりの透析患者数が全国で2番目に多くなっています。九州の腎移植医療の発展は今後も極めて重要な課題であると考えています。当院では1988年に1例目の腎移植を施行して以来、腎移植を継続して行なってきました。宮崎県ではこれまで他県に腎移植を受けに行く方が多い状況が続いておりましたが、ここ数年は当院でも症例数を増やし、県民の需要に応えるべく、病院を挙げて取り組んでおります。
今年は次世代の移植医療を見据え、熊本大学発生医学研究所の西中村教授より幹細胞からの腎臓発生に関するご講演もいただく予定にしており、私自身非常に楽しみにしております。
本研究会では皆様との活発な議論を通じて有意義な会合になればと願っております。
多くの皆様の参加を心よりお待ちしております。
第42回九州腎臓移植研究会
会長 大友 直樹 (県立宮崎病院副院長)